私たちについて

私たちについて

日本は世界トップクラスの清潔な国で、食中毒が原因の年間死亡者数は数名にとどまっています。同じ先進国であるイギリスやフランスでは数百人に、米国では5000人規模の年間死亡者数に達しています。しかし、これよりも悲惨な状況にあるのが東南アジアや南アジア諸国です。これらの国の犠牲者の多くは体力の弱い5歳未満の子供で、国により数千人から数十万人に及びます。

私たちは、日本の幼児の衛生教育を東南アジアや南アジアに普及させ、食中毒の犠牲者を減らすことを目的としてNPOを設立しました。まず、こども園や保育園の保育士と栄養士が作成した絵本を教材にして、現地で衛生教育を普及させることを目指しました。その結果、この活動を支援してくれる現地の市民団体の活動が広がり、絵本だけでなく、マスクや消毒剤の配布も行われています。また、幼児用だけでなく小学生低学年や高学年用の衛生教育絵本の出版にも取り組んできました。この取り組みは、小学校教員の教育指導の手助けにもなり、衛生教育に貢献しています。

この活動が現地で定着するように、各国の食文化に合った絵本の作成やマイコップ、マイタオルの提供も目指しています。この活動の趣旨に、より多くの方が賛同し、活動に参加して頂くことを願っています。

食中毒からアジアの子供を守る会
代表 | 山庄司 志朗

リード画像 代替

連携組織

本会の連絡事務所や各国のNPOを通じて、国内外の子供たちに絵本を配布し、食中毒防止活動を推進します。

食中毒からアジアの子供を守る

  • 日の出医療福祉グループ
  • 神戸学院大学 栄養学部
  • ダッカ大学(バングラデシュの連絡事務所)
  • WAFFEN食品分析センター(バングラデシュの連絡事務所)
  • NGO Bread for the world(バングラデシュ)
  • ドゥアン・プラティープ財団(タイ)
  • NGO TukTuk(カンボジア)
  • MGE Co. Ltd.(ミャンマーの連絡事務所)

団体概要

名称
食中毒からアジアの子供を守る会
設立
2019年12月19日
住所
(本部)〒655-0036
兵庫県神戸市垂水区海岸通
9番50-514号
連絡先
syamashoji@gmail.com
営業・セールスのご連絡はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
理事長
山庄司 志朗
神戸大学大学院 農学研究科修了
元静岡理工科 大学教授 農学博士
副理事長
大西 壯司
神戸大学農学部卒
元日の出医療福祉グループ 代表

坊池 義浩
神戸大学大学院 医学系研究科博士後期課程修了
神戸学院大学 栄養学部准教授 医学博士
理事
津田 啓次
神戸大学農学部卒 協和発酵工業退職
吉川 誠
神戸大学農学部卒 大日本住友製薬退職
武中 朋彦
日の出医療福祉グループ 経営企画部長
山庄司 紅実子
神戸大学農学部卒 元飲食業経営者
監事
竹原 幸一郎
北海道大学法学部卒
元(株)明治ナイスデイ取締役会長

情報開示

本会の連絡事務所や各国のNPOを通じて、国内外の子供たちに絵本を配布し、食中毒防止活動を推進します。

設立趣旨

WHO(世界保健機構)の報告では、東南アジアは世界中で、食中毒事件が最も多い地域であり、6000万人の5歳未満の子供が食中毒に罹り、5万人が下痢による脱水症状で死亡しています。一方で、南アジアのバングラデシュでは、毎年4000万人の国民が食中毒に罹り、23万人の子供が下痢で死亡し、東南アジアの犠牲者数よりも多くなっています。さらにインドはより深刻な状況にあり、WHOを含む国際的な調査では、正確な犠牲者数が把握されていません。食中毒の主な原因は、不衛生な環境と食中毒防止に対する無関心と無知にあります。本会は、日本の幼児の衛生教育を東南アジアと南アジアの保育所・幼稚園・小学校に普及させることにより、劣悪な環境でも、食中毒を回避することを目的としています。

本会の会員は幼児教育と衛生・栄養管理に理解のある人材で構成します。現在、保育士と栄養士が幼児を感染症から守る絵本を作成し、東南アジア諸国の言語に翻訳済みです。完成した絵本の配布後は、衛生的な生活環境を整備し維持するための設備、消耗品(コップ、タオル、洗剤、消毒剤、経口補水液など)、栄養補助品を供給する現地組織を作ります。以上の目的に達するために、海外および日本国内での社会的認知を高められるように「特定非営利活動法人」としての認証を得、いっそうの内容の充実を図ろうと考えています。私たちは、ここに特定非営利活動法人「食中毒からアジアの子供を守る会」を設立します。この活動を広めるために多くの方の参加を呼びかけます。

設立までの道のり

・ミャンマーの僧院と孤児院の衛生状態の調査
・日の出医療福祉グループの保育士と栄養士が絵本作成着手
・絵本完成
・タイのサラブリの幼稚園・小学校で衛生管理指導
・絵本の紹介と支援要請の受諾
・バングラデシュ語とミャンマー語の翻訳版作成
・タイ語の翻訳版着手
・設立総会
・ヤンゴンの孤児院で絵本の読み聞かせを開始
・絵本出版
・NPO法人の認証・登記完了