Engish Report

2021年10月

バングラデシュでは、ロックダウンが解除され、学校も再開されました。 そこで、社会的に恵まれない環境で生活している子供たちを優先して、絵本を配布しました。
まず、ダッカ近郊の水上生活者のAlokito Shishu小学校(児童数55人)に絵本、マスク、消毒剤を贈呈しました。(10月29日)

写真は、今回絵本と一緒に配布したマスクと消毒剤です。NPOのロゴマーク入りの消毒剤をダッカ大学の先端科学研究センターで作られています。

今回活動した地域

 

水上生活者が暮らす船

注) バングラデシュでは、数十万人の水上生活者が近代的な社会から閉ざされ、人口の95%が読み書きできません。彼らは、蛇使いや呪い、伝統的な薬や化粧品を売って生計を立てていますが、川の泥水を沈殿させて飲料や調理に利用しています。ここで生活する子供たちに、現地NGOは、衛生絵本、マスク、消毒剤を配布しました。現在、子供たちへの教育が進められていますが、僻地のため十分な支援はできていません。

 

NGO Alokito Shishuのホームページに掲載された写真と文

後ろの建物は小学校で、高床式になっており、窓はガラスでなく板張りで、壁と屋根はトタンで作られています。

【翻訳文】

10月25日、食中毒からアジアの子供を守る会(NPO)は、Munshiganj地区のBedeコミュニティの「Enlightened Children」の学校で衛生絵本、マスク、手指消毒剤を配布しました。この組織は、バングラデシュを含む南アジアのさまざまな国で恵まれない子供たちの教育と健康に長い間取り組んできた山庄司志朗教授によって設立された日本を拠点とする組織です。子どもたちは、学校敷地の贈呈式に自発的かつ楽しく参加しました。

配布式には、カントリーコーディネーターのジャハンジャー・ホセイン氏が出席しました。
NPO法人の素晴らしい取り組みと、私たちの学校の子供たちに本の配布をしてくれたことに感謝します。
すべての子供たちが、適切な教育を通して健康な環境で育ちますように。

 

2021年11月

●ミャンマー ヤンゴンで小学生用衛生絵本の印刷が完了し、軍事クーデターで失業中の日本語ガイドが絵本の配布に参加しました。ミャンマーの支援者から医薬品の要請があり、これに応えるための活動も開始しました。

● ミャンマー ヤンゴン市のWest Oakyin Kyaung Taik僧院内の小学校(546人)に絵本、マスク、消毒剤を贈呈しました。(11月23日)

絵本の贈呈風景(左) と日本政府が寄付した僧院内の学校(右)

この学校は、孤児たちだけでなく生活困窮や紛争地帯からの保護という理由で1000人近くの子供が、僧院の寄宿舎で生活していました。しかし、軍事クーデターによる治安悪化のため、半数が親族に引き取られています。この学校は、日本政府から寄贈されましたが、その後の支援はありません。先生の月給は5,000円で、僧院と政府が折半で支給しています。

 

● バングラデシュPabna 地区のIslampur小学校(児童数60人)に絵本とマスクを贈呈しました。(11月23日)

赤いポイントは、11月と12月の主な活動地点Pabna地区です。

 

● バングラデシュ Pabna地区のKumirgari小学校(児童数150人)に絵本、マスク、消毒剤を贈呈しました。(11月25日)

 

● バングラデシュ Natore地区のHorizon school (Sweeper Community,児童数60人、教員4人)に絵本とマスクを贈呈しました。(11月25日)

Sweeper Communityを直訳すれば掃除人の共同体になりますが、彼らは南インドから移住してきたカースト制度の最下層の人たちだと言われています。人口は300~500万人と推定され、その名の通り生涯、掃除人として社会の最下層に位置し、差別され迫害されてきました。

NGO Alokito Shishu のホームページに掲載された写真と文

【翻訳文】
Natore地区のハリジャンコロニーの子供たちが通う[Enlightened Children]の学校で、食中毒からアジアの子供を守る会(NPO法人)から衛生教育絵本とマスクが昨日配布されました。この組織は、バングラデシュをはじめとする南アジアの国で恵まれない子供たちの教育と健康に取り組んできた山庄司教授によって設立された日本を拠点とする組織です。子供たちは自発的に喜んで贈呈式に参加し、カントリーコーディネーターのMd. Jahangir Hossainが贈呈式に出席しました。NPO法人の素晴らしい取り組みと、私たちの学校の子供たちに本を贈呈してくれたことに感謝します。すべての子供たちが、適切な教育を通して健全な環境で育ちますように。

 

● バングラデシュ Pabna地区のVoyrobpur小学校(児童数200人)に絵本とマスクを贈呈しました。(11月27日)

この小学校では、天井に扇風機があり、校舎の外にトイレがあります。トイレのそばに手押しポンプがあり、一般的な小学校の光景です。

 

2021年冬の活動に続く